私がコーヒーをよりおいしく飲むために購入したのが南部鉄器の鉄瓶です。
鉄製品が大好きな私にとって、また一つ素晴らしい仲間ができたのですが、何と大事な大事な鉄瓶ちゃんの内部に錆が発生してしまいました…。
当初はあまり気にせずに使っていたのですが、せっかくの仲間がいい状態ではないというのも気になり、ネットにあった錆を止めるという情報を鵜吞みにして試したところ、さらに状態が深刻化してしまいました…。「くっそー、こうなったら自分で乗り越えてやる!」といろいろな情報から総合的に判断しある方法を試したところ、錆で赤くなっていたお湯が透明に変化しました!秘密は外国産のミネラルウォーターです!
鉄瓶には湯垢をつけるのが有効?
コーヒーをおいしく飲むために我が家の一員となった鉄瓶は、使い始めて1か月もしないうちに内部に錆が目立ってきました。
使った後はもちろん余熱で乾かしたり、それでも足りなさそうな時はほんの短い時間に空焚きしたりしていました。
丁寧に丁寧に使ったつもりでも錆は鉄瓶ちゃんを襲ったのです。私も取り扱いをさぼったわけではありませんが、鉄瓶は鉄製のフライパンなどのように使った後に油を塗るわけではないのでやはり錆びやすいのだと思います。
どこかのHPにも鉄瓶は必ず錆びると書かれてありました。で、その錆もあまりひどくならなければ(お湯が赤くならなければ)そのまま飲んでも構わないそうです。
むしろ鉄分が取れるのが視覚的にも分かって、なんか楽しそうです(そうか?笑)
ただ、赤いお湯もあまり度がすぎるとおいしくなくなるという事も書いてありました。見た目も悪いですしね。
安くはない鉄瓶…。
これでおいしくなかったら、夢見ていた鉄瓶ライフへのテンションもガタ落ちです。
ところが私やってしまったのです。やらかしちまったのです…。かわいい鉄瓶ちゃんから赤いお湯が出てしまうくらいに…。
しかし、ここから鉄瓶をサビから再生させた過程をお伝えします!
いや、でも私はネットにあった情報通りに鉄瓶の錆取りを実践しただけなんです。鉄瓶にお茶を入れて煮だすことで、お茶に含まれるタンニンと錆が化学反応を起こして、錆が取れるという方法です。
そのHPに書かれてある方法の通りに試したところ、鉄瓶ちゃんの症状は悪化するばかり…。
鉄瓶は沸かしたお湯が冷めていく過程が最もさびやすい状態にあるといいます。
つまり、鉄瓶でお湯を沸かしてから、お湯が残ったまま放置してはいけないという事ですよね。
ところがこちらのHPに書かれてあった内容だと、その一番錆びやすい状況を作ってしまっています。
確かにお茶を入れて沸騰させることで化学反応を起こさせてはいるのでしょうが(実際にお湯は真っ黒になりましたから)、私の鉄瓶ちゃんはこの作業を境にさらに赤いお湯が出るようになってしまいました。
私の中で「タンニン法」は大きく崩れ去ったのです。
ほんの一瞬「新しいものを買うか…」ということも脳裏をよぎりましたが、「いや、せっかくここまで苦楽を共にしたのだから、やれることはやってみよう」というわけで、鉄瓶ちゃん再生計画が始まったのです。
サビた鉄瓶に硬水で湯垢をつける方法!
鉄瓶ちゃん再生計画で目を付けたのは、鉄瓶の内部に「湯垢」をつけるということです。
色々なHPを見ましたが、一見錆びているようにも見える鉄瓶なのに、「この鉄瓶はサビていない」という説明がありました。
湯垢がつくことでコーティングされるのでしょうか?湯
垢がついた後の鉄瓶は、内部が少し錆びて見えるようでもきれいなお湯が出るというのです。
湯垢は、水に含まれるカルシウムなどのミネラルが鉄瓶内部に付着することでできるようです。
ですから、浄水器の水よりも水道水、水道水よりも井戸水の方が湯垢はつきやすいようです。
私はここに目を付けました。
ミネラルが豊富な水といえば、ミネラルウォーター!
そして、ミネラルウォーターの中でもカルシウムとマグネシウムが多く含まれているいわゆる「硬水」を鉄瓶ちゃんの救世主にしようと決めました。
硬水でお湯を沸かすことで、湯垢がつくように仕向けるのです。
【硬水とは?】
水には主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれていて、水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値を「硬度」といいます。 WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が120mg/l以下を「軟水」、120mg/l以上を「硬水」といいます。
http://www.evian.co.jp/water/type/04/より抜粋
そうと決まれば「超硬水」探しです。
120mg/l以上の硬水はたくさんありましたが私がチョイスしたのは
『コントレックス』
というフランスのミネラルウォーターです。
硬水の代表選手の「エビアン」ですが、コントレックスに硬度ではかないませんでした。
エビアンのカルシウムは80.0mg、マグネシウムは26.0mg含有されていますが、何とコントレックスは、カルシウムは468.0mg、マグネシウムは74.0mgの含有量!
これは素晴らしい。
一方、コントレックスよりも含有量が多いミネラルウォーターもありましたがネットでしか注文できないので、一刻を争うこの展開ではコントレックスに軍配を上げました。
というわけで、近所のドラッグストアにてコントレックスを購入です。
早速コントレックスを鉄瓶に入れ、沸騰させます。鉄瓶の8分目くらいまでコントレックスを入れ、水が大体2分目くらいになるまで沸騰を続けました(蓋はしたままです)。
鉄瓶はいったん沸騰が始まると弱火にしても沸騰を続けますから非常に経済的です。
水の量が2分目くらいになったら、また8分目までコントレックスをつぎ足し、また2分目になるまで沸騰させる。
この作業を4回繰り返しました。最後の沸騰が終わり、鉄瓶ふたを取ってみると何と鉄瓶の内部が白くなっています!
これは驚きです。
ただ、内部にはミネラルが結晶化したもの?が残っていますので、それは水で洗い流したり、そのまま使い続けたりしても問題はないと思われます。
私はさらに湯垢を強固なものとするべく石油ストーブを引っ張り出し(我が家には必要もないのに)、鉄瓶の湯気が「シュー」と出る音と焼酎のお湯割りを楽しみながら鉄瓶を使っていました。(鉄瓶を理由にアルコールが飲みたいだけ笑)
鉄瓶に湯垢をつけるには硬水がベスト!
これから鉄瓶を新しく購入しようとしている方は、最初からコントレックスのような「超硬水」を使うことをおすすめします。
そして、ガス代なんかケチらないで硬水を沸騰させ続ければ、湯垢がついて錆びにくい、そしておいしいお湯が沸く立派な鉄瓶に成長すると思います。
あれだけ錆びていた私の鉄瓶さえ復活するのですからね。試してみてください!
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