まだ日本語のつかい方すら怪しい小学校低学年に詩を書かせるのはとても難しいですよね。
世の中の親御さんがお悩みの事と思います。
私の息子が初めて自宅で詩を書いた時のことをまとめてみました。
何と初応募で2番目の賞もいただいたので、お子様の詩の宿題でお悩みの親御さんのお手伝いができればと思っています。
当ブログの記事(小学生の詩の書き方教えます!~実際の方法とコツ~)は小学生の夏休みや冬休みになると多少バズってきます。(本当にわずかですが…)
やっぱり世の中のお父さん、お母さんも小学生の夏休み、冬休みは大変!
お子さんの宿題に頭を悩ませているのだなあ、と勝手に身近に感じます(笑)
で、”少”バズり記事は小学校高学年向けの詩の書き方だったので、今回は小学校低学年向けの詩の書き方についてまとめてみたいと思います。
ただ、管理人も詩に関しては素人ですのでその辺はご了承くださいね。
小学校低学年の詩は「感情」を言葉に表す
小学生に詩を書かせる方法は先ほどの”少”バズり記事(小学生の詩の書き方教えます!~実際の方法とコツ~)を参照してください。
詩(短歌も俳句もそうですが)は少ない文章量でいかに自分の気持ちなど表現したいことを相手に的確に伝えるかが大事になってきます。
だから難しいんですね。
大人でも詩を書くのはしんどいと思いますから。
ようやく人間になりたて(笑)の小学校低学年の子供に詩を書かせるなんて!
本当に大変だと思います。
ただ、「人間になりたて」だからこその”エモーショナル(感情的)”な部分!
そこを大事にしてあげるといいかなあって思います。
うれしい、悔しい、楽しい、寂しい
笑った、怒った、泣いた、困った
物事を論理的に考えるのは不可能な発達段階です。
ですから「感情で動く部分」を上手に発揮させられればと思います。
入賞した詩は素直な感情がポイントだった!
優秀賞をいただいた息子の詩を紹介します。
「おじちゃんはつらいよ」
おねえちゃんが犬をかいました
名前はまろん
まろんは顔がかわいいです
とくにねているすがたがかわいいですでもときどきけんかをします
トイレのお世話もにが手です
それでもまろんは家ぞくのいちいんです
だからいっしょにさん歩をしますある日おねえちゃんが
「まろんはわたしのこどもじゃ~」
と言いました
そしたらお父さんが
「それじゃあ○○(息子の名前)はおじちゃんだね」
と言いました子どもなのにおじちゃんなんて
へんだなと思いましたおねえちゃんが
「まろんは弟だ」
って言ったら
おじちゃんにならなくてすんだのに
小学生なのに
おじちゃんはつらいよ~
これが我が家の「まろん」です。
息子もお姉ちゃんに負けずまろんが大好き。
お姉ちゃんよりも散歩に連れていく回数が多いほどです。
まさに溺愛。
だから詩にもその感情をストレートに表現させました。
まろんは顔がかわいいです
とくにねているすがたがかわいいです
子供の気持ちがストレートに表現されていると思います。
(ちなみに「かわいい」の繰り返し表現は意識して書かせました)
「顔がかわいい」って大人は言いませんよね~。
小学校低学年だからこそ書ける表現だと思っています。
でもときどきけんかをします
トイレのお世話もにが手です
それでもまろんは家ぞくのいちいんです
だからいっしょにさん歩をします
この部分は下のように息子から引き出しました。
私「たまにまろんが噛んでくるじゃん。あれ何してんの?」
子「まろんとけんかかな?」
私「じゃあ、かわいいけどたまにはけんかもする事書いたら?」
子「そうだね」
私「あとさ~、まろんのお世話で苦手な事ない?」
子「う○こトイレに捨てれない」
私「そういう素直な気持ちも大事だよ。かわいいけどそこまではできないって本当の事だからさ~。やっぱお姉ちゃんってスゲーよな」
子「うん、フツーにう○こ捨ててる。だってまろんは息子だもんな~」
私「でも、○○(息子の名前)もお姉ちゃん負けないとこあるじゃん」
子「うん、散歩してる」
私「何で?」
子「まろんも家族だから」
と、まあこういう風に息子から気持ちを引き出していくんです。
もちろんこの方法が誘導しているみたいで嫌だとお思いの方は真似されない方がいいでしょう。
ただ(小学生の詩の書き方教えます!~実際の方法とコツ~)の記事でも書きましたが、「文章を書く」ことは技術だと思っています。
教えられて、自分でやってみないと技術は身に付きません。
特に低学年はそうだと思います。
私も息子に気持ちを思い出させているだけです。
ある日おねえちゃんが
「まろんはわたしのこどもじゃ~」
と言いました
そしたらお父さんが
「それじゃあ○○(息子の名前)はおじちゃんだね」
と言いました
この部分は事実なので、「あんなことあったよね」って言って思い出させました。
思い出させてあげないと詩には書けなかったと思います。
子どもなのにおじちゃんなんて
へんだなと思いました
この部分は「サザエさん」を例に(カツオとワカメはタラちゃんにとっては、おじさんとおばさん)当時は説明しましたが、低学年の息子はよく分からなかったようです。
だからそのまま素直に「変だな」って気持ちが出ています。
おねえちゃんが
「まろんは弟だ」
って言ったら
おじちゃんにならなくてすんだのに
小学生なのに
おじちゃんはつらいよ~
最後のおじちゃんはつらいよ~の一文は最後まで出ませんでした。
「小学生なのに」で息子の思考はストップしてしまいました。
「変だな」とか「おかしいな」とかありきたりな表現しか出ませんでした。
低学年ですから当たり前です。
だからこそ親の出番です。
今回は先に題名を考えさせました。(私はいつも題名は最後に考えさせます)
私「○○(息子の名前)はおじちゃんになったことが嫌だったの?」
子「嫌って言うか、『なんで俺おじちゃん~?』って感じ」
私「そういう納得できない気持ちを題名に表せばいいよ」
子「あっ!『おじちゃんはつらいよ』にしよ~」
その時ひらめいたらしいのです。きっかけはサントリーのオランジーナのCMです。
この「ムッシュはつらいよ」の言葉が題名の大ヒントに!
年齢的に「寅さん」を知らない息子でしたが、寅さんオマージュのCMのおかげで題名もめでたく決まりました。(この時のひらめきは奇跡的でした。私もびっくり…)
最終的に最後の1文もおじちゃんはつらいよ~に決まりました。
小学校低学年の詩の書き方 まとめ!
・小学校低学年の詩は「感情」を大事にする!
・入賞した詩は素直な感情がポイントだった!
いかがでしたでしょうか?
息子の詩はペットについての小学生らしい感情が土台になっています。
大人でも詩なんてなかなか書けません。
テーマすら見つけるのに苦労すると思います。
そして!
自分でも詩を書いてみれば分かりますが、表現力のなさ!(笑)
私たちでさえ上手に書けないんですから、子供にヒントは必須だと思います。
ヒントなんてたくさん与えてもいいと思います。
詩人を育てる訳ではなく、「成功体験を増やしてあげる」。
そういう考え方で小学校低学年のお子さんと一緒に詩を書いてみればいいと思います。
国語とか詩とか全くの素人ですが、少しでも参考になっていたなら幸いです。
光で起こすめざまし時計って、太陽の光で自然に起きるみたいな効果があるみたいなの。
これを使ってから一人で起きてきて、朝から元気に登校する子供も増えてるみたい!
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