こんにちは、アクアリウムライターのひなっちです。
今回は、「野生のメダカ」と一緒に飼えるエビについて、徹底解説していきます!
「メダカとエビを一緒に飼ってみたいけど、自然の川で捕まえた野生メダカって大丈夫?」「食べられちゃわない?」「相性がいい種類ってあるの?」そんな疑問を持っている方に向けて、相性のいいエビの種類と飼い方のコツをわかりやすく紹介していきます。
◆ 野生メダカはヒメダカと違う?
まず大前提として知っておきたいのが、「野生のメダカ」と「改良品種のヒメダカ」では、性格や生態がちょっと違うということ。
- 野生のメダカは警戒心が強く、縄張り意識もある
- 自然下の変化に強く、でも水質の急変には敏感
- 小さな生き物は“エサ”として見なすことも
つまり、「改良品種なら平気だったのに、野生種ではトラブルが起こることもある」のです。
◆ 野生メダカと相性の良いエビ3選!
🥇第1位:ミナミヌマエビ(最も安心・自然派エビ)

- 学名:Neocaridina denticulata
- サイズ:2〜3cm
- 生息地:日本全国の用水路や川など
- 性格:穏やかで争いを好まない
- 飼育難易度:★☆☆☆☆(超カンタン)
ミナミヌマエビは、野生メダカとの相性が抜群!
実際、自然の川でも同じ場所に生息していることが多いです。
彼らは雑食性で、底に沈んだエサの食べ残しやコケを食べてくれる「お掃除屋さん」。しかも、メダカにちょっかいを出すこともなく、基本的にマイペースに生活します。
ただし注意点もあります。それは「稚エビ(赤ちゃんエビ)は食べられる可能性がある」ということ。
なので、繁殖させたい場合はウィローモスや水草をたっぷり入れて、隠れ場所をつくることが大事です。
🥈第2位:スジエビ(自然感重視ならコレ)

- 学名:Palaemon paucidens
- サイズ:4〜6cm(やや大型)
- 生息地:日本各地の河川や池
- 性格:やや攻撃的
- 飼育難易度:★★★☆☆(中級者向け)
スジエビは、見た目がシャープで野生感たっぷり。川釣りのついでに捕まえてくる人も多い、**“リアル自然系エビ”**です。
ただし…彼らは小魚や弱った生体をつつく習性があるため、野生メダカでも油断は禁物。特に夜間などに、寝ているメダカがつつかれることがあります。
混泳させる場合は、60cm水槽以上の広さと、しっかりとした隠れ家の設置が必須条件になります。
🥉第3位:ヤマトヌマエビ(お掃除力トップ)

- 学名:Caridina multidentata
- サイズ:4〜6cm(存在感あり!)
- 生息地:本州・四国・九州の一部
- 性格:温和だが神経質
- 飼育難易度:★★☆☆☆(初心者〜中級者向け)
ヤマトヌマエビは、日本でもっとも有名なエビのひとつ。水槽内のコケ掃除能力はトップクラスで、水質維持にも一役買ってくれます。
ただし、野生のメダカにとっては「ちょっと大きくてこわい存在」かも。特に小さなメダカや稚魚は警戒して近寄らなくなることもあります。
また、ヤマトヌマエビは完全淡水では繁殖できないため、数を増やしたい人には不向きです。
◆ 混泳成功のコツ5つ!
- 水草や流木で「隠れ家ゾーン」を作る
→ エビが安心できる環境づくりは超大事! - エサは十分に与える
→ 空腹になると、メダカもエビもつつき合いがち。 - 水温は22〜26℃をキープ
→ 両者が元気に過ごせるベストゾーン。 - 水質をこまめにチェック
→ エビは水質悪化に弱いから注意! - エビを先に水槽に入れると安心
→ メダカが“縄張り意識”を持つ前にエビが落ち着ける環境に。
◆ まとめ:自然派アクアリウムのすすめ
野生メダカとエビの混泳は、小さな自然を自宅に再現できる、癒しの世界です。特にミナミヌマエビとの相性は抜群で、初心者でもトラブルが少なく楽しめます。
ただし、野生のメダカは改良品種よりもちょっとワイルド。相性を見ながら、ゆっくり時間をかけて共存させていくのがポイントです。
水草や流木、砂利の配置ひとつでエビたちの暮らしやすさも変わってきます。ぜひ、自然と共にある「小さな水辺」を自分の手で作ってみてくださいね。
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