2021年、映画「茜色に焼かれる」で尾野真千子さんの息子役として出演していたのが和田庵(わだ いおり)さんです。
16歳で自身初となる主要キャストとして臨んだ「茜色に焼かれる」では
- 「第95回キネマ旬報ベスト・テン」 新人男優賞
- 「第76回毎日映画コンクール」 スポニチグランプリ新人賞
- 「第35回高崎映画祭」 最優秀新人俳優賞
など数々の賞を獲得。一躍期待の若手俳優として知られることになりました。
ところが意外にも、和田さんの芸能活動デビューは8歳。
俳優としての芸歴は長いのですが、中学生で1年半の休業。
そして復帰後初の作品となった「茜色に焼かれる」で賞を取った際に、監督さんに「調子に乗るなよ」と戒められたそうです。
和田さんの休業の理由は何なのか?
そして、なぜ監督さんに「調子に乗るなよ」と言われたのか?
そのあたりを詳しく調べてみたら、和田さんの中学生ながら素晴らしい人生観、俳優としての期待の高さが分かりましたよ(^^)
和田庵が1年半も休業した理由はカナダ留学!

和田さんは8歳から芸能活動を始めていますが、なんと自分からテレビに出てみたいと親に伝えたらしいんです。
小さい頃って親が勝手に応募したとか、スカウトとか、そんな感じで芸能界に入る人が多いと思いますが、小学校低学年で自分から「芸能界に入りたい」って言うほどあこがれていたんですね。
その後は映画「ミックス。」、ドラマ「隣の家族は青く見える」などに出演していましたから、このまま順調にキャリアを伸ばしていくと思われた矢先の俳優休業でした。
自分から進んで芸能界に入ったにも関わらず俳優を休業した理由は、人間力と語学力を高めるためのカナダ留学でした!
和田さんにはお兄さんがいるのですが、お兄さんもカナダに留学されていたそうで、そのお兄さんの影響を受けたみたいですね。
全く英語が話せなかったお兄さんが、留学から帰ってきたら英語がペラペラになっていてとても驚いたとインタビューで語っていました。
カナダって日本人が思っている以上にたくさんの人種が住んでいて、公用語も英語とフランス語です。
多種多様な人種の方々がいて、いろんなものを吸収できると考えたのではないでしょうか。

それにしても「語学力を高めたい」っていうのはまだ分かりますが、中学生で「人間力を高めたい」って考えるのはすごすぎですね。
最初はうまくコミュニケーションが取れず、一人でいることの方が多かったためホームシックになったり、ますます一人でいることが多くなったりしたそうですが、スケボーを始めたあたりから友達が増え始めたみたいです。
スケボーは今でも和田さんの大切な趣味のようです(^^♪
ところが、3年間の予定だった留学もコロナの影響のため1年半で帰国。
とても無念だったと思いますが、ここで和田さんの俳優人生の転機が訪れます。
それは、映画「茜色に焼かれる」に出演したことです。
映画賞受賞の和田庵に監督も「調子に乗るなよ」発言の真意とは?
映画「茜色に焼かれる」は尾野真千子さんが主演の家族愛の詰まった作品です。
不慮の事故で旦那さんを亡くし、理不尽な世間の対応にも負けない強い女性を尾野真千子さんが演じていますが、和田さんは尾野真千子さんの一人息子役で出演しました。
オーディションの帰り道に合格を伝える電話があったと言いますから、監督さんはオーディションで「この子しかいない!」と和田さんを見ていた可能性があります。
和田さんは撮影現場では、間の取り方を監督さんから指導されたり、尾野真千子さんの演技に飲み込まれたりと様々な苦労があったようですが、冒頭で書いた通り
- 「第95回キネマ旬報ベスト・テン」 新人男優賞
- 「第76回毎日映画コンクール」 スポニチグランプリ新人賞
- 「第35回高崎映画祭」 最優秀新人俳優賞
など新人賞をたくさん受賞しています。
留学から帰国後初の出演作品でこんなに賞を取るなんて思ってなかったでしょうね。
逆の見方をすれば、この作品に出会うために帰国したと言っても過言ではないかもしれませんね。
受賞について「両親や家族、事務所の方もすごく喜んでくれた」とインタビューで語っていました。
しかし、監督さんからは「2年後が危ない」とだけ言われたそうです。
和田さんは監督さんのこの言葉を
「多分、『調子に乗るなよ』って戒めの言葉で、初心を忘れず、注意深く、これからもこのお仕事に励んでいけたらなって思いました」
と受け取ったようです。
「2年後が危ない」という言葉を、監督さんの期待の表れとして理解できたところも和田さんのすごいところですね。
恐らく2年後にはもっと素晴らしい俳優さんになっていると思います(^^♪
和田庵のまとめ
人間力と語学力を高めるためにカナダ留学をした和田庵さん。
予定の期間の半分しかいることはできませんでしたが、語学力はもちろん人間力として心も大きく成長したんだと思います。
それが発揮されたのが「茜色に焼かれる」への出演です。
この映画への出演と数々の映画賞受賞は、もしかしたら留学してなかったらなかったものかもしれません。
運なのか、それとも和田さんの「引き寄せる力」なのか。
どちらにしても和田庵さんはこれからも俳優さんとして着実に力をつけていくと思います。
これからも和田庵さんを要チェックですね(^^♪
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